2020年8月27日 投稿者: masterad_nutriray3d 0

包皮口が狭いカントン包茎は亀頭が圧迫される

そもそもカントン包茎とは何か

「カントン包茎」とは、亀頭が何らかの原因で露出したあと、包皮口が狭いため元に戻せなくなった状態のことを指します。包皮口が狭くないのであれば、手などで簡単に元に戻せるのですが、カントン包茎の場合は、亀頭の首元にあたる溝部分に包皮口が引っかかってしまうのです。

そしてこのようなカントン包茎の状態になると、包皮口で亀頭が圧迫されて血液が滞留したり、腫れたり、炎症を起こしたりする可能性があります。カントン包茎は、ゴムやひもなどで亀頭を縛ったような状態になるため、それが長時間続くと健康上良くありません。

こうした症状が重くなると、組織が破壊されて壊死することもあるので、カントン包茎の状態を放置するのはとても危険です。カントン包茎は、まだ身体が未発達な幼児や児童といった子供だけでなく、思春期以降の大人でも見られます。大人の場合は、包茎のまま成長することでカントン包茎になることがあると言えます。

カントン包茎の治療方法について

カントン包茎は、先ほども説明したように、亀頭が包皮口に圧迫された状態になるため、腫れやうっ血が起こりますし、痛みを伴うケースが多くなります。重症化すると、生殖機能や排尿に悪影響が出たり、陰茎の組織が壊死したりすることもあるため、医療的な措置が必要になるのです。

医療機関でのカントン包茎の治療については、まず医師が手で包皮を戻すという「用手的整復」という方法がとられます。腫れがひどい場合はそれを抑えてから行われますし、痛みがある場合は麻酔が用いられることもあります。そして腫れがなかなか改善しない状態であれば、注射針を刺して包皮内の液体を抜き出すという方法がとられることもあるでしょう。

さらに用手的整復が上手くいかない場合は、メスを使った外科手術が必要になります。手術方法としては、陰茎を覆う包皮の背面にあたる部分を縦方向に切るという「背面切開法」や、横方法に切り開くという「環状切開術」があります。

まとめ

カントン包茎とは、包皮口が狭い場合に亀頭を無理に露出させたことで元に戻らなくなる状態のことです。この状態になると、亀頭が包皮口に圧迫されて腫れたり炎症を起こしたりしますし、重症化すると陰茎の組織が壊死する危険もあります。

そのためカントン包茎になったら医療機関を受診する必要があり、まずは医師が手で戻すという用手的整復という治療方法が試されます。そしてそれが上手くいかなかった場合は、背面切開法や環状切開法という外科手術が必要になるでしょう。